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La robe de TANGO

昨年2月にパリ市内のホテルで開かれた、丹後テキスタイルの展示会場で 丹後の織元の方々と初めてお会いしました。

1月中から1ヶ月間パリに滞在し、マリエのパターンを担当したオートクチュールコレクションを見て、刺繍メゾン・ルサージュのレッスンに通っていた私は、欧州の素材とフランスの伝統技術に少しでも近づけることができればと思っておりましたところに 現地の知人からのお誘いを受けての展示会訪問でした。

丹後ちりめんといえば、高級呉服のイメージしか無かったのですが、出展されている 素材が、美しいドレスをつくる為の条件をあまりにも兼ね備えていることに 感銘致しました。

帰国後、(有)湧元の池田豊氏から、お声をかけて頂き、その後丹後の地へ初めて出向き今回のドレスのデザイン・パターンをさせて頂くことになりました。

それぞれの機屋さんを訪問させて頂き、長い長い伝統産業の技術を 先人から継承しながら、今の時代に通用するものづくりに切磋琢磨される方々との つながりからこのドレスが完成致しました。

Tango mélangeとTango nature blancsheurの2着のドレスには なるべく多くの異なる質感を持った丹後テキスタイルを使用し、 やわらかく見せるところや冷たく見せるところを入れたりと工夫致しました。

☆田勇機業鰍フ絹透綾、れい美は着物・帯の素材でありながら、ジャカード機 による美しいシルクの光沢が体に添うドレスを艶やかに見せてくれます。

☆宮眞鰍フ和紙入りシルク、シルクオーガンジーは広巾であるがゆえに 大きく使うことで独特のシャリ感が美しく、フランス映画の中での絹ずれの音を彷彿とさせるようです。

☆山籐織物工場のちりめんは、しっかりとした絹の厚みをもちながらも ドレープ性に優れた生地で、ドレスでは華やかなバラとフリルを表現致しました。

☆藤布。「恋匂う・陶酔」が藤の花言葉とお聞きしました。遊糸舎の紡ぐ 藤布にはそんな思いが込められているように感じます。

☆そして螺鈿。民谷織物の螺鈿は宝石のようです。自然の貝を織り込むことにより 何とも言えないオーロラのような美しい世界は魅了されてやみません。

それぞれの違う丹後の白の美しさを見て頂くとともに、ご覧頂くバイヤーの方々が それぞれのメゾンに合った丹後テキスタイルに出会って頂けますように願って おります。人の手の暖かさを感じる丹後テキスタイルの思いが皆様に届きますように。

Tango Mélange タンゴ メランジュ
いろいろな丹後の素材をミックスしてドレスにしました。 同じ丹後テキスタイルの中でもそれぞれに表情が違うことを見て頂ければと 思います。恋匂う、陶酔できるドレスになりますように・・・(藤の花言葉より)

Tango nature blancheur  タンゴ ナチュール ブランシュール
丹後の自然な白の美しさを表現したドレスにしました。
ドレスを解くと着尺一反と風呂敷になります。
小幅の反物は、着物を仕立てる時の裁断寸法にカットされています。
日本人が大切にしてきた母からの着物を仕立て直して身に着けるという慣習を ドレスが着物に戻るということで伝えられればと思います。
そこに丹後の美しい海と空のようなシルクオーガンザーと螺鈿の織物でつくられた パピヨン、バラの花びらを添えて。

2009年1月
Yuka SHINOKI
篠木裕香 Yuka SHINOKI
1970
大阪生まれ
1990
相愛女子短期大学家政学科被服専攻卒業
2003
有限会社アトリエ ユカ設立
2006
パリ AICP(アカデミーアンテンショナルドクープドパリ)にて立体裁断パターン研修
2008
パリ エコール・ルサージュ オートクチュール刺繍コースクロッシェ・ド・ルネヴィルコース受講
現在
ドレスメーカー・アパレルメーカー・服飾関連メーカーからの依頼によりデザイン・パターンの作製
パーティーバッグのデザイン・企画・販売
オリジナルアクセサリーの作製・販売
オリジナルニットのパターン作製・販売
有限会社アトリエ ユカ  代表取締役 篠木裕香
URL:http://www.atelieryuka.co.jp   MAIL:yuka@atelieryuka.co.jp
Robe Camelia
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La robe de TANGO(フランス語)
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